vol.5 通知のない夜に考える。(えりかさん/看護師)
- info123751
- 2025年12月12日
- 読了時間: 2分

えりかさんとのLINEが止まってから、一週間。
スマホの通知欄がこんなに静かなの、久しぶりだった。
別に恋愛してたわけでもないのに、空白の時間がやけに長く感じる。
「恋っていうより、習慣がなくなっただけっすね」って真柴が言った。
うるさい、と思いつつ否定できない自分がいた。
夜、コンビニの帰り道で、ふとガラスに映った自分を見た。
31歳、婚活中。髪も寝ぐせのまま、目の下にクマ。
これ、アプリのプロフィール写真と同じ人間だとバレたら即スルーだな、って苦笑した。
それでも帰って、アプリを開いて、
新しい“いいね”が来てないかを確認してしまう。
人間ってほんと、希望中毒だ。
「この前のイベント、女性の参加率6割でしたよ」
共同運営の田嶋さんが言った。
“イベント”ってのは、僕らが運営してる DeepMatching のリアルイベント。
本来、僕はスタッフ側なんだけど、
最近は半分、参加者みたいな気分で出ている。
真柴には「小村さん、それ婚活じゃなくて職権乱用です」とか言われるけど。
うるさい。
美咲からも久しぶりにLINEが来た。
「透、最近どう?ちゃんと寝てる?」
元同僚で、僕が婚活始めたきっかけの人。
なんでもない一文なのに、胸が少しだけざわついた。
返信しようとして、やめた。
既読もつけず、スマホを伏せた。
たぶん、何を返しても“昔の自分”を思い出すだけだから。
通知のない夜は、少し寂しい。
でも、静かだからこそ、自分の声がちゃんと聞こえる気がする。
「次は、ちゃんと会える人と話したいな」
そう呟いて、寝る前にアプリを開く。
えりかさんのアイコンは、もう消えてた。
でも、なんか、それで少し楽になった。 最後は宣伝をしないとなので、来週末のイベント告知をさせてください。
12/20(土)10:00-13:00に空堀商店街でおさんぽ恋活イベントを開催予定です。 私はイベントの中、参加型ゲームの企画をしています。




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