vol.4 スタンプの海に沈む日。(えりかさん/看護師)
- info123751
- 2025年12月8日
- 読了時間: 2分

えりかさんとのLINEは、ある日を境にスタンプ中心になった。
「おつかれ〜🌙」に対して「🐰✨」、
「寒いね」に「☕️💕」。
会話というより、もはや絵文字の交換会。
でも、既読がつくだけでうれしかった自分がいた。
夜、真柴(同僚)にその話をしたら、
「小村さん、それ“継続”じゃなくて“延命”ですよ」って言われた。
後輩のくせに妙に刺すこと言う。
僕は「うるさいな」って笑って返したけど、
その夜はやたらとスマホの光が冷たく見えた。
そういえば、美咲(同僚)にも似たようなこと言われたっけ。
「透ってさ、“繋がってる感”が好きなだけじゃない?」って。
そのときはムカついたけど、今思えば正解かもしれない。
だって僕は、彼女と話したいというより、
“えりかさんと繋がってる自分”を守りたかったんだと思う。
三日後、ついにえりかさんからのメッセージが止まった。
「ごめんね、ちょっと忙しくて」が最後。
僕は「がんばってね!」って返したけど、
その後の既読はつかないままだ。
タイムラインには、誰かが撮った夜景と彼女の笑顔。
そこに僕の居場所は、もうない。
田嶋さん(先輩)にその話をしたら、
「まぁ、婚活ってそういうもんだよ。
アプリって、結局“次”があるからさ」って淡々と言った。
僕は「次かぁ」とつぶやいた。
“次”があるから救われるのか、
“次”があるから傷が軽くなるのか、
よくわからなくなってた。
でも、次があるうちは、まだ何かを期待してる証拠かもしれない。
僕はまたアプリを開いて、
右スワイプの指をちょっとだけためらって、
結局、またスワイプした。 毎度のことですみませんが、最後は宣伝をしないとなので、イベント告知を・・・
12/20(土)に空堀商店街でおさんぽ恋活イベントを開催予定です。
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