vol.3 夜勤明けのコーヒーと既読の朝。(えりかさん/看護師)
- info123751
- 4 日前
- 読了時間: 2分

夜勤明けのえりかさんは、たまに意味のわからないテンションでLINEを送ってくる。
「いま心臓止まりそうになった〜笑」とか、「患者さんが僕に似てた!」とか。
朝の7時台にそんなメッセージが来ると、僕はコーヒー片手にスマホを見ながら、
“あぁ、今日もちゃんと生きてるな”って、よくわからない安心をする。
アプリで出会って二週間。
まだ会ってもないのに、毎日LINEしてる。
でも話題は、ほとんどが天気と仕事とスタバ。
深い話になりそうになると、えりかさんは
「えー、真面目〜笑」で終わらせる。
そこが彼女らしいし、そこに僕は少し安心していた。
ほんとは、重い話なんて聞かれたくなかったのかもしれない。
「今度、夜勤明けにごはん行こうよ」って言われた日の朝、
僕は久しぶりに“デート”という言葉を頭の中で発音した。
でも、仕事の調整に手間取って、結局「その日はちょっと…」と返したら、
既読のまま、返信はなかった。
一日、二日、三日。
スマホの通知欄を何度も見ても、あのピンクの吹き出しは増えなかった。
夜勤明けのコーヒー。
あのときの彼女は、眠い目でカフェラテを飲みながら、
僕の返信を待っていたんだろうか。
それとももう別の誰かとやりとりしてたのか。
答えはたぶん、もうどうでもいい。
恋の温度って、文字数と時間で決まるわけじゃない。
「おはよう」と「おつかれ」の間に、
何を感じられたか、なんだと思う。
…とか言って、またコーヒー飲みながらアプリ開いちゃう僕。
最後は宣伝をしないとなので、イベント告知を・・・
12/20(土)に空堀商店街でおさんぽ恋活イベントを開催予定です。



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