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vol.3 夜勤明けのコーヒーと既読の朝。(えりかさん/看護師)

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夜勤明けのえりかさんは、たまに意味のわからないテンションでLINEを送ってくる。

「いま心臓止まりそうになった〜笑」とか、「患者さんが僕に似てた!」とか。

朝の7時台にそんなメッセージが来ると、僕はコーヒー片手にスマホを見ながら、

“あぁ、今日もちゃんと生きてるな”って、よくわからない安心をする。


アプリで出会って二週間。

まだ会ってもないのに、毎日LINEしてる。

でも話題は、ほとんどが天気と仕事とスタバ。

深い話になりそうになると、えりかさんは

「えー、真面目〜笑」で終わらせる。


そこが彼女らしいし、そこに僕は少し安心していた。

ほんとは、重い話なんて聞かれたくなかったのかもしれない。

「今度、夜勤明けにごはん行こうよ」って言われた日の朝、

僕は久しぶりに“デート”という言葉を頭の中で発音した。

でも、仕事の調整に手間取って、結局「その日はちょっと…」と返したら、

既読のまま、返信はなかった。

一日、二日、三日。

スマホの通知欄を何度も見ても、あのピンクの吹き出しは増えなかった。


夜勤明けのコーヒー。

あのときの彼女は、眠い目でカフェラテを飲みながら、

僕の返信を待っていたんだろうか。

それとももう別の誰かとやりとりしてたのか。

答えはたぶん、もうどうでもいい。


恋の温度って、文字数と時間で決まるわけじゃない。

「おはよう」と「おつかれ」の間に、

何を感じられたか、なんだと思う。


…とか言って、またコーヒー飲みながらアプリ開いちゃう僕。

最後は宣伝をしないとなので、イベント告知を・・・

12/20(土)に空堀商店街でおさんぽ恋活イベントを開催予定です。


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